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安保法制の不思議??? (1) [政治]

2015年7月に、いわゆる安保法制が衆議院にて可決され参議院に送付された。
この法案審議においては、説明不足という声が大半であった。
野党に、「政府が説明をすればするほど理解できなく」と言われる程、難解でありまた同法案の必要性が疑われたからである。

また同法案の審議において、副産物としてであるが、自民党諸氏の憲法や憲法学における知識不足や、曲解が露呈した。
その最たるものが高村副総裁の砂川判決に対する発言である。
通常、法学部出身者でなくても砂川判決といえば、「統治行為論」を最高裁が認めた判決としてその名をこの世に知らしめたことで有名な判決であることは、恐らく公知の事実と言っても過言ではあるまい。
改憲論者で有名な慶応大学の小林節教授も言っていたが、「日本国憲法が集団的自衛権を容認した判決」であるという理解の仕方は、初めて聞いたところである。
この考え方は高村副総裁の独自の考えなのか、外務省の情報調査局の御大、岡崎久彦氏の受け売りなのか、はたまた共同で練られた考え方なのか、それは定かではない。
いずれにせよ、最高裁における判例を曲解し、無理矢理に憲法の枠外にある政策を実施させるための方便としか聞こえないのは、小生だけでは無いだろう。

不思議である。なぜそこまでしてこの安保法制にこだわったのだろう??

次に野党諸君の質問である。兎にも角にも、同法案の違憲性を突くという戦法一本槍であった。
確かに、そのような追求は大切なことと考える。
しかしながら、我々国民の多くは、なぜそのような法案が必要なのか?という問に対する答えを期待していたと思う。
政府の法案提出理由を知りたかったのであるが、野党はそこに答えてはくれなかった。
もし野党諸君がそのような質問は嫌ほど行った!というのであれば、マスコミの伝え方の不備であろう。

不思議である。なぜ野党やマスコミは安保法制の提案理由をもっと追求しなかったのだろう?

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